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かもがやの想い

雑賀 優
2012年7月14日刊行
A5判 ソフトカバー
182頁 

オフセット印刷
エッセイ集 私家版 250部作成


 著者は、もと岩手大学農学部教授。内容は退職後に綴ったエッセイ集。

 題名にもなっている、かもがやとは牧草の一種で和名をオーチャードグラスという。大学卒業後、著者が初めて手掛けた仕事がオーチャードグラスの品質改良育種だったことからこのタイトルに。

 この植物は一旦定着するとどんどん大きくなり人間の高さほどにもなるが、開花すると花粉をまき散らして花粉症の原因にも。
弱々しい子ども時代を経て曲がりなりにも生き延び、定年を迎えた今の自分を愛着あるこの植物に重ねる。同時に自分が気づかないうちに他人に迷惑をかけているのでは、との自戒もこめられている。

 宮沢賢治の卒業論文についてのくだりが興味深い。賢治は盛岡農林学校(現岩手大学農学部)の卒業生。卒論は現在も岩手大学図書館に現存。本文A4-24頁、毛筆。内容は土壌中の動植物有機質の分解過程にある腐食質が植物の栄養上どの程度の価値を有するかの研究ということである。
 何だか分からないけれど、グスコーブドリの伝記を彷彿とさせてくれたのである。

 そうして、固有の人生こそは、無限の普遍的ドラマとロマンにあふれている。

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